液肥の濃さはどれくらい?初心者でも安心の正しい薄め方と与え方

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家庭菜園やプランター栽培を始めると、「液肥(えきひ)」という言葉をよく目にするようになります。液肥は、野菜や花にとって大事な栄養を水に溶かしたもので、植物が元気に育つためのサポート役です。

でも、「どのくらい薄めればいいの?」「濃すぎるとどうなるの?」と迷うことも多いですよね。今回は、初心者の方でも安心して使える液肥の濃さと使い方のポイントをわかりやすく解説します。

液肥の基本:まずは「規定倍率を守る」

液肥には、だいたい「●倍に薄めて使ってください」と書かれています。これが「規定倍率」と呼ばれるものです。

たとえば、「500倍に薄めてください」と書かれていたら、
→ 水1リットルに対して、液肥を2ml入れるという意味です。

・最初は「薄めすぎかな?」くらいでOK!
・「ちょっと濃い方が効きそう…」と多めに入れるのはNG!

濃すぎる液肥は「根っこにダメージ」

濃い液肥を使うと、植物の根が傷んでしまい、かえって元気がなくなることがあります。これを「肥料やけ」と呼びます。

初心者のうちは、「薄めに、こまめに」与えるほうが安全です。

初心者におすすめの与え方

タイミング回数の目安ポイント
成長期(春~夏)週1回程度規定倍率でOK。やや薄めでも可。
休眠期(冬など)月1回以下様子を見て、与えすぎに注意。
花や実がつく時期週1回程度濃くせず、安定したペースで。

用途別:液肥の使い方のコツ

  • プランター栽培: 土の量が少ないため、液肥の濃さが直接影響。600〜800倍で週1回程度が安心。
  • 畑(地植え): 規定倍率を基本に2週間に1回程度でもOK。土壌がクッションになります。
  • 観葉植物: 月1回ほどで十分。根腐れに注意。葉色が薄くなってきたら再検討。

失敗例とその対処法

  • 肥料やけ:葉先が茶色くなったら、水で洗い流し様子を見る
  • 葉が黄色い:栄養不足。規定倍率で液肥を与えて様子を見る
  • 成長が急すぎる:液肥の効きすぎ。次回は薄めて回数を減らす

よくある質問(Q&A)

Q. 葉に液肥がかかっても問題ないですか?
A. 多くの場合、液肥は根元に与えるのが基本です。葉面散布に対応していない液肥では、葉にかかると焼けたりシミが出ることがあります。パッケージに「葉面散布可」とある場合のみ慎重に使いましょう。

Q. 薄めた液肥は保存して使ってもいいですか?
A. 基本的にはNGです。薄めた液肥は雑菌が繁殖しやすく、植物に悪影響を与えることがあります。作ったその日のうちに使い切るのが安全です。

Q. 液肥は毎日あげますか?
A. いいえ、液肥は毎日あげてはいけません。頻繁に与えると根が傷んだり、肥料やけの原因になります。目安は週1回程度で十分です。

Q. 水やりと液肥、両方必要ですか?
A. 液肥は「水+栄養」です。液肥をあげるときは、水やりも兼ねています。ただし、土が乾いているときは、先に水だけで湿らせてから液肥を使うと安全です。

Q. どの液肥を選べばいいですか?
A. 初心者には「薄めて使うタイプの液体肥料」がおすすめです。ハイポネックスなど有名ブランドのものは説明書もわかりやすく安心です。

焦らず、薄めに、様子を見ながら!

液肥は、濃くすればよく効くというものではありません。むしろ、薄めてこまめに与えることで、植物はゆっくり元気に育っていきます。

初心者のうちは、「ちょっと物足りないかな?」くらいの濃さで始めるのがちょうどいいんです。

農業
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